大倉陶園は 創立100周年を迎えました。
-
大倉陶園創立から
さかのぼること半世紀前東京銀座に輸出商社森村組創業、ニューヨークに小売店モリムラブラザーズ開店。
森村組の創業者森村市左衛門の義弟であった大倉孫兵衛は、市左衛門の「国利民福」への想いに共感し森村組に参加する。大倉陶園が創業された1919年。
このころ孫兵衛と和親は、すでに日本陶器合名会社(現 ノリタケ株式会社)・東洋陶器株式会社(TOTO株式会社)・日本碍子株式会社(日本ガイシ)を設立し、日本の近代セラミックス産業に不動の地位を築くが、その成功に満足することなく、なお一層高品質な西洋陶磁器を製造する工場の設立を夢見ていた。 -
東京・蒲田に大倉陶園創立
「良きが上にも良きものを」
その夢を実現するため、大倉孫兵衛・和親父子は東京・蒲田に大倉陶園を創立。蒲田工場内は、大家の額皿や絵画などの美術品、世界古今の見本が並べられ、アトリエの様な閑静な空間が作られた。敷地の周りには季節の花々が咲き誇り、孫兵衛の理想が具現化されていた。
そして様々な方面からの研究を重ねる中、大正11年(1922年)には、念願の初窯品『白磁薄肉彫蓋付菓子鉢』を完成させることに成功。
初窯品
『白磁薄肉彫蓋付菓子鉢』
幾多の新技法を開発。
数多くの名品を世に送り出していきます。